【難しい?簡単?】Goethe-Zertifikat B2の受験レポ

やっぱりGoetheのB2って難しいのかな?

受験料ってどのぐらいかかるんだろう…。

受験の流れとか実際どういう感じなのか知りたいよなあ。

こんな疑問をお持ちの方には、ぜひこちらの記事を読むことをオススメします。

この記事を読むと、ドイツでGoethe試験を受けるときの、

・実際の受験時の流れ
・受験料
・問題の内容と難易度

などがわかります。

はじめに

どうもみなさんこんにちは、そしてお久しぶりです!Fussです。

約三か月ほどの沈黙を破っての投稿になりましたが、依然としてコロナショックで世界は混沌としていますね。

こちらドイツでは徐々に規制緩和がされてきていますが。。

そんな中ではございますが、
久しぶりの今回は、書こう書こうと思っていながら書けていなかった

Goethe-Zertifikat B2


の受験体験記でも書こうかなと思います。

受験の経緯

大学1年(ドイツ語学習1年目)にA1、二年生(学習二年目)でA2に合格して以降は、
しばらく語学の資格を受験していませんでした。

というのも、留学に行くかどうか当時はわからなかったので「別にいいや」と思ってましたので。

ですが、四年生で留学に行くと決まったことによって、その前に
「今の自分ってどのぐらいドイツ語できるのかな???」
と思い2019の4月に一度Goethe-ZertifikatのB1を試しに受験してみました。

結果は…

惨敗でした。(笑)
各モジュールは、

Lesen 47点
Hören 43点
Schreiben 73点
Sprechen 59点

という結果でした。
Sprechenはあと1点で合格していたのに…泣

特に読み聴きの能力が著しく低く、ここが今後の課題だということでこの二つを重点的に補強しようと考えました。

こうして、ドイツ語力が全く現時点で足りていないことをぼんやりとではなくハッキリと確信することができました。そこで、



「留学から半年でB2・一年でC1取得」

という漠然とした目標が僕の中で立てられたわけです。
そこで2020年3月、留学開始の9月から数えてちょうど半年がたったタイミングで僕はB2に挑戦することにしました。

A1とかB2とかなんとかって一体どういうこと?何の話?
という方は下記の記事をどうぞご覧になってください。
https://fussfussfussfussfuss.com/cefr-tte-nani/

受験料・申し込み

基本的に、Goetheの試験は非常に高く、級によって多少違いますが2~3万弱かかります。

日本でB1を受けたときの受験料は18,000円、
今回B2を受けるにあたって払った金額は240€でした。(日本円だと約28,000円)


また、受験日から近い日に申し込もうとすると(申し込むのが遅いと)
あっという間に定員に達してしまうことも多く、できるだけ早めに申し込む必要があります。
そのため、「思い立ったら即日受験」ということももちろんできません。

僕の場合は3月ごろにいったん受験、という漠然としたプランがあったため、その条件で探しているとちょうど近くの会場で3/12に受験できることがわかりました。
(まぁ近くと言っても電車で1時間ですが…)

申し込み自体はGoethe InstitutのHPからできます。
近々申し込み方法もまた別の記事で詳しくシェアしようと思います。

受験日の設定・受験までの流れ

最初の方に申し込むと、受験日はだいたい2~3か月後になっていることが多いです。
なので、最大で3カ月ほどその対策・勉強に時間をかけるというのが良いのではないでしょうか。

もちろん不安に思う人はもっと前から逆算して半年前とかから始めてもいいと思います。

試験日が近くなると、メールで受験票が送られてきます。ちなみに
日本受験時:4/17受験→4/5(12日前)に受け取る
   今回:3/12受験→3/9(3日前)に受け取る

という流れでした。今回はかなりギリギリだったので焦りました(笑)

試験後1~2週間で結果が来ます。

口頭試験(Sprechen)筆記試験(Lesen,Schreiben,Hören)の合計が、
それぞれで六割以上の得点率であれば合格です。


日本受験時:4/17受験→4/26(11日後)結果通知
   今回:3/12受験→3/18(6日後)結果通知

という感じにまあ、タイミングが
受ける国とその時々によって若干のばらつきが出てますね。

勉強方法

これに関しては使った参考書の紹介等も交えながら、別の記事で改めてシェアしたいと思います。

受験当日の流れ

当日は、”朝8時に受付開始”(早い…笑)とのことだったので、8時に着くように家を出たと思います。つまり、電車で1時間・バスで10分・徒歩10分のトータル1時間半ほどを逆算して6:30頃には家を出ていたと思います。


朝が苦手な僕にとっては、この時点でもう疲れていました(笑)

当日の大まかな流れとしては、

①受付:8:00
②Sprechen(スピーキングの口頭試験)12:00-12:30(準備15分+15分)
③Schreiben(ライティング)13:05-14:30 (説明5分+80分)
④Hören(リスニング)14:45-15:20(説明5分+30分)
⑤Lesen(リーディング)15:35:-17:00(説明5分+80分)
⑥終了後、預けていた荷物等を受け取り、帰る


という流れでした。細かなタイムスケジュールはうる覚えですが、こんな感じだったかと。(というか、割と予定通りに行かずにむしろ時間が押してて終了時は17時過ぎてたと思います。笑)

それでは時系列に沿って振り返っていきます。

①受付:8:00

受付ではパスポートと受験票を見せて本人確認をします。
このときに、ケータイをカンニング防止として没収されました。

外出はしてもいいけどスマホなしでね(^_-)

という感じだったので「は!?」っていう人も中にはいました。

①~②にかけての空白の4時間を見て驚いた人もいると思いますが、僕もその一人です。なぜここまで待たされなきゃいけないのでしょう(笑)

口頭試験の順番は申し込み順、と聞いたことがあるので、おそらく僕は申し込みが遅めだったのかもしれないです。

最初は黙々と今までの復習をしていたのですが一時間ほどすると飽きてきてたので、ボーっとしていると、他の人も同じだったみたいで各々世間話をするようになってました。

僕が隣に座っていたアジア系女子が、「試験何時からですか??」と訊いてきたので
「12時からなのでまだまだですね」というと、その人も僕ほどではないとはいえ結構な待ち時間でした。

出身を聞くとタイ出身らしく、今回が3回目の受験だそうです。(^-^;
口頭試験だけ受からなくて、モジュールで受けに来たとのことでした。

前日、彼女の家では窓から鳩が入るという珍事が起こったらしく、
それのせいで今日はすでに疲れてる(笑)
という話や、コロナの話やら、僕がバンコクでトランジットした話など色々話すうちに試験時間になり、頑張ってねと彼女を見送りました。可愛かったです。はい。

またしばらくすると同様に「今何時?試験いつから?」と50代くらいのおっさんが訊いてきたので答えるとその方とも世間話する流れに。

その男性はシリアの方で、家族のためにドイツで働いて稼ぎたいというのが今後の目標だそうです。ドイツに来る前にも外国に留学をしていた経験があるようで。(国はギリシャだったかな…?忘れました(^-^;)

日本についての話になった時、
「君はとてもフレンドリーだが、他の日本人の多くはそうでもないね?(たぶん外国人とのコミュニケーションに慣れてないねという文脈で言っている)」

と言われて複雑な気持ちになりましたが、結局のところは
「日本は島国で外国語を使う機会があまりないので、親切な人は多くても話しかけづらいんだと思います」というアリキタリな答えをしてしまいました。

皆さんならどう答えますか??

他国の人と世間話ができて非常に楽しかったし、いい経験にも思い出にもなりました。
これは、日本以外で語学の試験を受けることの醍醐味の一つかと思います。
(日本でGoethe受験したときは周りの受験者がほとんどみんな日本人だったので)

②Sprechen(スピーキングの口頭試験)12:00-12:30(準備15分+15分)

ようやく呼ばれた、と思っていると、他の人は日本人の女性の方一人と中国人2人というように、偶然なのか意図的なのかアジアメンバーで固めてきていました。
さらに言うと、僕と組まされた方は日本人の方でした(笑)

「同じ国出身の方が、変なアクセントとかないから聞き取りやすいでしょ?」という運営側の配慮だったのかもしれません。

問題用紙を渡されたあと、
15分与えるので10分でメモ書きして、残り5分は書くのやめて頭の中整理してください、
という流れだったと思います。

テーマはTeil 1が
・職場でのストレス解消方法(?)
・食料消費と広告

で、Teil 2が
・WGの長所・短所について

だったかと思います。基本的に模試と同じようなテーマだったので個人的には非常に助かりました。

15分経つと別室にペアの人とともに連れていかれ、試験がスタートします。

簡単な自己紹介のあと、さっそく本題に入ります。

Teil 1では4分間与えられていて、序論・本論・結論と順序だてて一人で話し、ペアの相手から質問されるまでが1クールです。


ペアの相手の方が先にやってくれたので相手の話を聞き、僕は質問をしました。
ちなみに相手の方は1つ目のテーマを選んでいて、時間も4分ギリギリまで使っていて、スピーキング自体もとても上手でした。
ということで、ここら辺まではなんの問題もなく進みました。

続いて僕のターンだったのですが、僕はというと、テーマを2つ目の「食料消費と広告」を選びました。緊張しすぎて、あまりこの時の記憶がありません(笑)

ですが、しゃべった時間がかなり短くて4分に全く満たない長さだった気が…(^-^;
話自体もまとまりがないグダグダ感満載の出来になってしまってた感じがします。

なんか微妙な雰囲気の中、続いてTeil 2へ。

Teil 2では、与えられたテーマで二人がディスカッションするという課題なのですが、別に結論にたどり着かなくてもよく、その二人の話す過程を試験官は審査しています。

テーマとなったWGに関しては実体験もあるし、よくあるテーマでラッキーだと思っていたので積極的に話しました。
ペアの方がまず長所を言ってくれたので、僕はその意見を受け止めつつ短所を上げながら、話を広げました。

ただ、最後に試験官の人に
「結局のところ、あなたはWGに賛成なの?反対なの??」
と訊かれてしまいましたが(笑)

前半の失敗を後半でなんとかフォローしつつ終えた感じです。
Teil 2によって少なからず挽回できたかなという手応えでしたが、受かっている気はしませんでした。

③Schreiben(ライティング)13:05-14:30 (説明5分+80分)

休憩をはさんでライティングでした。

ここでのテーマは

Teil 1では「インターンシップの証明書をあなたは無くしてしまいました。上司に失礼のないように気を付けながら、もう一回その紙をもらえるか質問してください。」というお題。

Teil 2では、「野外でのライブビューイングが人々にもたらすものはどんなものか、書いてください。」

というお題だったと思います。

ライティングは留学当初から大学の授業で磨いてきていた分野でもあったので書きたいことが書けたし、4技能の中ではそれなりの手応えがありました。

④Hören(リスニング)14:45-15:20(説明5分+30分)

今回の試験対策でおそらく1番に対策してきた分野であろうリスニングでしたが、本番ではイマイチな手応えに。汗

とはいえ、かなり集中していたので「全くわからない」ということはありませんでした。

これといって傾向は模試と比べて変わったところは特になかったので模試で6割取れるなら本番も取れると思いました。

余談ですが、問題用紙が配られたあと時間調整のために待たされていました。
ここで受験者の一人が、開始される前なのに問題用紙の中身を見ていました。

僕「それは不正というのでは…???(^-^;」

時間にして数十秒だったので別にそこまで大した不正ではないとは思うんですが、
日本人のメンタリティからすると驚きでした。 (笑)

自由があまり無く、規律を(必要以上に?)重んじる日本教育のなかで育ち、無意識のうちに「決まりを守る」精神が働いているのかはわかりませんが、
たとえばもし仮に受験者が日本人オンリーだったら皆まじめに待っているのではないかなと思いました。

⑤Lesen(リーディング)15:35:-17:00(説明5分+80分)

このへんからは、とにかく「早く終わって帰りたい」の精神で頑張ってました。

Hörenの次ぐらいに対策に時間をかけたので、割とすらすら読めた(気がしていただけだった)のですが、回答を終えたのは時間ギリギリでした。

やはり問題の中身こそ違うものの、使われる表現や語彙はある程度決まっていて
模試で目にしたものが非常に多かったです。やはり模試を頭に刷り込ます作業は大事だと思いました。

⑥終了後、預けていた荷物等を受け取り、帰る

ここでようやく没収されたスマホを返してもらい、解放されました。
最期は口頭試験で一緒だった日本人の方と話したところ、その方はすでに日本の大学を卒業され、現在ドイツでの進学をめざしているそうです。「ドイツ語も英語も上手だったのでおそらく何の問題もなく行けるんじゃないだろうか?」と僕は当時聞いてて思いました。

試験官の方もそこにいて、「日本人でしょ?どこから来たの?」と聞かれ東京と答えると、
「去年ゲーテの大阪校に派遣されてたから日本にいたよ(^^)」
とのこと。狭いなと思いました(ちなみにドイツ語だと”Die Welt ist klein.”です)。

こうして長かった試験が終わった開放感と「たぶん落ちたな」という落胆とが入り混じった複雑な心境で帰路に就きました。

ちなみにこの数日後にはスペインに旅行をする予定でした。このあとコロナで世界全体が大変なことになるとは知る由もなく…。(^-^;
(当然キャンセルしました)

感想

とりあえず、本当に疲れました。(笑)
頭だけでなく身体も。

やはり朝早くからの受験は僕にとってはキツすぎます。(^-^;
終わりが夜の方がまだいいかもしれないです。

全体を通して難しかったですが、順番を付けるとすると

Sprechen

Hören

Lesen

Schreiben

の順で難しさを感じました。
まだまだ話す練習が足りていないということだと思います。(^-^;

今回は、国外での初の受験だったため国際色豊かな受験者が周りにたくさんいて、面白かったですね。(日本人も予想に反して割といたこともまた面白かったですが。)

受験自体もそうですが待ち時間の隣の人など色々な国の人との世間話が思い出というか印象に残ってます。

今回受けてみて一番のショックは、来て早々にカンニング防止のためケータイを没収されたことですかね(^-^;
信用されなさすぎでは…

結果

結果は、ご覧のツイートの通りでギリギリ受かってました。

2020/03/18と手紙に書いているので、受験から6日後に結果が届いていたのですが、
手ごたえ的に「どうせ落ちただろ」っていうのと、結果発表しましたっていう通知がメールで来なかったのと、ポストやGoetheのHPで確認するのもめんどくさかったのもあって全く確認せず、知ったのは4月3日のことでした(笑)

まとめ

いかがでしたでしょうか??

一言で言うと試験自体は割と難易度高めです。一発で受かるかどうかは微妙です。運もありますし。ですが、しっかりと対策して時間をかければ、十分に合格できます。


この体験とそれを記したレポートが読者の方の役に少しでも立てればとてもうれしいです。

それでは!

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